植田日銀総裁候補所信聴取の間に不安定な振幅も、流れは変わらず=東京為替概況

植田日銀総裁候補所信聴取の間に不安定な振幅も、流れは変わらず=東京為替概況
 
 昨日の海外市場で135円30銭台を付けたドル円は、その後NY市場午後に134円台半ばまで調整が入り、134円台後半で東京朝を迎えた。注目された植田共立女子大学教授の衆議院議院運営委員会での新総裁候補としての所信聴取では、現状政策の当面継続を印象付けるハト派姿勢が見られたが、基本的には想定内。YCCについては将来的には修正も、具体的な言及を避けており、うまくかわしたという印象を与える答弁となった。所信聴取中は、まず緩和姿勢の継続を受けた円売りに134円80銭前後を付けた後、それほど目立った材料もないことから調整が入り134円10銭割れ。ドル売りになる材料もなく134円90銭前後と、不安定な新p句を経て朝の水準に戻すという展開となった。
 午後に入って内田日銀理事と氷見野前金融庁長官の副総裁候補所信聴取が行われたが、こちらも目立った材料にはならず、現行政策を続ける姿勢を示すものとなった。

 ユーロドルは午前中にドル円が下げた局面でのドル売りに1.0600前後から1.0610台を付け、その後1.0600前後に戻してもみ合い。総じて動意に欠ける展開であった。ユーロ円は昨日143円台半ばまで上昇した後、142円台後半まで調整が入って東京朝を迎えた。その後ユーロ円の下げを受けて142円20銭前後をつけた。その後ドル円の買い戻しに合わせて142円90銭台を付け、142円台後半での推移。。

MINKABU PRESS 山岡和雅