週明けもドル高調整続く=東京為替概況

週明けもドル高調整続く=東京為替概況

 先週後半のドル高調整の動きが、週明け6日の東京市場でも見られた。2日の米ボスティック地区連銀総裁の今月FOMCでの0.25%利上げ支持発言などをきっかけに、行き過ぎた利上げ期待に対する調整が入っており、米債利回りの低下などが見られる中で、ドル円も上値を抑えられた。先週金曜日に135円台後半までドル安が進んで週の取引を終えた後、少し買戻しが入り、週明け東京朝方に136円10銭台を付けたが、米10年債利回りが3.96%台から3.93%台まで低下する中で、再びドル売りの動きが広がり、昼過ぎに135円30銭台を付けている。
 その後米債利回りの低下が一服したこともあり、ドル安の動きが一服。日経平均の上昇などを受けた円売りもあり135円80銭前後まで買い戻しが入っている。

 ユーロドルは1.0650前後までユーロ高ドル安となった。こちらもドル高の調整が入る展開。株高を受けたユーロ円の堅調な動きもあり、高値を付けた後の押し目が限定的で、しっかりとした展開が続いた。

 ユーロ円はドル円でのドル売り円買いと株高を受けた円売りが交錯。144円台での振幅が続いた。ロンドン勢が入る前に買いがやや優勢となって145円50銭前後での推移となっている。

 その他目立ったところでは午前中は中国売りの動きが見られた。全人代での経済成長見通しが1994年の目標発表開始以降最も低い約5%とされたことで、景気支援が低調になるのではとの思惑が広がった。中国株や香港株の売りなども見られたが、その後株の反発が見られたことで、中国人民元売りも抑えられた。

MINKABUPRESS 山岡和雅