ドルが買い戻される、ドル円は136円付近へ あすはパウエルFRB議長の議会証言=ロンドン為替概況

ドルが買い戻される、ドル円は136円付近へ あすはパウエルFRB議長の議会証言=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドルが買い戻されている。ドル円は東京市場で135.37近辺の安値をつけたあと、買い優勢に転じるとロンドン午前には136円台に乗せている。ユーロドルは東京早朝につけた1.0613近辺を安値に、ロンドン朝方には1.0657近辺まで上昇。その後は売りが優勢になり1.0620台へと反落している。ポンドドルは1.2020-40レベルでの揉み合いが続いたあと、次第に売りに押されて本日安値を1.2000近辺に更新している。いずれも先週末NY市場でのドル売りの動きに調整が入る格好となっている。そのなかでは豪ドル/ドルは軟調。東京昼につけた0.6770近辺を高値にその後は売りに押されている。足元では安値を0.6725近辺まで広げている。先週末のNY市場からも一段安となっている。週末の全人代で中国の成長目標が5.0%に引き下げられたことが豪ドル売りにつながっているもよう。欧州株は高安まちまち。米株先物は前週末終値を挟んだ揉み合い。米10年債利回りは3.95%付近から3.91%付近に低下。各市場とも方向性がばらばらとなっている。明日のパウエル米FRB議長の議会証言待ちのムードが広がっているようだ。

 ドル円は136円付近での取引。東京市場で136円付近から135.37近辺まで下落したあとは、買戻しの動きとなっている。ロンドン序盤には136円台を回復すると高値を136.15近辺に伸ばした。ただ、米10年債利回りは3.95%付近から3.91%付近へ低下しており、米株先物は小動きとなるなど、各市場の動向はまちまちになっている。

 ユーロドルは1.06台前半での取引。ロンドン朝方につけた1.0657近辺を高値に、その後は軟調に推移している。足元では1.0620台に軟化しており、東京朝方につけた安値1.0613近辺をうかがっている。上に往って来いとなっている。ユーロ円も振幅。ロンドン朝方には144.30台で推移も、序盤には144.78近辺まで買われた。その後は144.50割れ水準まで反落と方向性に欠けている。対ポンドでもユーロ売りが先行も戻している。レーンECBチーフエコノミストは、ECBは3月利上げの後も継続必要と、コアインフレの強さを指摘。ただ、データに基づく必要、会合ごとに判断などとしており、中立的な姿勢は崩していない。

 ポンドドルは1.20台前半での取引。1.2020-40レベルでの揉み合いが続いたあと、次第に売りに押されて1.2000近辺まで下落した。ポンド円は振幅。ロンドン朝方に163.10付近に軟化したあとは買いに転じると163.77近辺に高値を伸ばした。しかし、買いは続かず再び163.20台まで反落している。ユーロポンドは下に往って来い。0.8850台から0.8830台に下押しも、その後は0.8856近辺に高値を伸ばしている。英建設業PMIが昨年5月以来の高水準を回復したが、ポンド買いの動きは限定的だった。

minkabu PRESS編集部 松木秀明